野比苑の通所リハビリテーションでは、リハビリの一環として毎月趣向を凝らしたレクリエーションを行なっています。今月、5月は『大きくな~れ』と『ピタッとボール』を行なっています。






↑こちらの写真は『大きくな~れ』。
20秒の制限時間で、テーブルに転がっているピンポン玉を鯉柄の牛乳パックですくって詰め込むゲームです。この日、1日目の最高記録は12個。1個目をすくったあと2個目をすくおうと牛乳パックを傾けた時に、せっかくすくった1個目の玉がこぼれてしまうことがあるなど、やってみると結構難しいです。
2日目には新ルールを採用。同じく20秒の制限時間内により多くのピンポン玉を牛乳パックですくうのですが、新ルールでは、すくったピンポン玉を自分の横に置いたカゴに入れることができるようになりました。これで1日目に難関とされていた『2個目をとろうとすると1個目をこぼしてしまう問題』が無くなり記録が向上!意外なコツはカゴを置く位置。テーブル上の利き手側にカゴを置くか、利き手と反対側にカゴを置くか、これによって牛乳パックですくったピンポン玉をかごに入れる速さがかなり変わるため、記録への影響が大きかったようです。そんな2日目の最高記録は19個。
さらに3日目。この日採用された新ルールはタイムトライアル。ずばり『20個すくうまでに何秒かかる?』となりました。上記2日目の最高記録が『20秒で19個』。ということは予測タイムは23~28秒くらい?
そんな職員たちの予測を、ご利用者の皆様の手先の器用さと集中力がはるかに上回ります。
なんとこの日の最速タイムは『16秒』!優勝者の方は利き手ではない側にカゴを置くことで記録を伸ばしました。
次回の夏季オリンピックで正式競技になるんじゃないかという盛り上がりをみせていただきました。






↑→こちらの写真は『ピタッとボール』。

二本のライン(粘着テープ)にボールを転がしくっつけて合計点数を競います。手前のラインが10点、奥のラインが50点、1人5球のピンポン玉を転がします。当然ながら5倍もの点数が獲得できる奥のラインを狙うわけですが、これがなかなか難しい。
転がす勢いがやさしすぎる → 手前のラインに捕まって10点だけ。
転がす勢いが強すぎる → 奥のラインも超えてしまって0点。
この『ほどよい勢いで手前のラインを超える』ために皆様さまざまな工夫をしてくださいました。なんとボールをバウンドさせて1本目のラインを超える『ジャンプショット』を披露される方も…最高得点は210点!5球のうち4球を奥のラインに止める達人ぶりでした。パーフェクトの250点は残念ながら出なかったものの、皆様の創意工夫と集中力により大いに盛り上げて下さいました。カーリングと並んで冬季オリンピックでの正式採用が待たれます。